新しい本たちです! 

昨年末から今年春まで書いていた中東関係の本が2冊ほど刊行されました。
『中東の新たな秩序』は、最終章で日本の中東研究について問題提起をしました。
『中東と日本の針路』では、やはり最終章で、日本政府が中東と日本の平和のために何ができるか、新しい提案をしました。

そして、ずいぶん苦労した翻訳『プレカリアート』も完成です。
世界中で進む不安定就労層の増加が、世界を不安定にして、戦争の種になっています。ユーモアたっぷりで笑っちゃうのですが、これを読むと、解決策はグローバル・ベーシック・インカムしかないな、と思ってしまう。そんな本です。

 

 

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できました!

見本が届きました。

12月25日発行とお知らせしていましたが、2016年1月8日発行ということになっていました。店頭に並ぶのもそのころかも。

Amazonなどで検索しても出てきて、予約できます。

写真がいっぱいでなかなか楽しい本です。お値段も2千円プラス税(160円)と、中身のわりにはお手頃かも。

活用していただければ幸いです。

 

 

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ナミビア実験報告と旅行記が本になります!

毎日ずっとこもって作業の日々。・・・

その成果の第一弾が、本になります!

ベーシック・インカムのナミビアの村での実験結果報告書の翻訳。

そして、ナミビア、ブラジル、インド、アラスカ、イランへのゼミ生も含む現地調査旅行の旅行記の私が執筆したところ。

それに、グローバル・ベーシック・インカムについてのちょっとした解説のようなお話をつけくわえた本です。

ナミビア報告は、原書の写真もかなり掲載。旅行記は、ゼミ生を中心とする同行の人たちから提供してもらった写真。ビジュアルにも楽しい本になっているかも。

『グローバル・ベーシック・インカム入門』というタイトルで、明石書店から。12月25日発行なので、クリスマス・プレゼントみたい!

ただ、書店に並ぶのは少し遅れて、お正月くらいからとか。

続いて、来年3月にはイギリスのガイ・スタンディングさんの『プレカリアート』の翻訳。5月には、私のベーシック・インカム関係の論文を集めて編集した本が出る予定。

どうかお楽しみに!

私のほうは、まだまだこもって作業の日々が続きそう。・・・

 

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人類史の流れを変える

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「飢餓と貧困を放置する人類史の流れをどう変えるか?」という長大な論文を書いた。

昨年4月にサックス、ザックス、スーザン・ジョージという3人の新訳本の書評を、できればいっしょに、と頼まれて、・・・途中で、6月のカナダの学会のために、アラスカ、日本のベーシック・インカム論争、9月のラオスの学会のために、日本の過疎地域のことを書くために中断し、このほど、ようやく完成。

『貧困の終焉』を書いたサックスは、援助額を大幅に増やして、世界の貧困を2025年までに終わらせよう! と。

『フェアな世界へ』を書いたザックスらは、世界の貿易と投資をフェアトレードにして、資源をわかちあい、貧困と環境破壊をなくそう! と。

『なぜ世界の半分が飢えるのか』を書いたスーザン・ジョージは、多国籍企業の国際取引に課税して、すべての国を福祉国家にしちゃおう! と。

研究だけでなく、さまざまな運動に参加してきたこの人たちの本は、視野が広いうえに、迫力満点。・・・気軽に批評できるシロモノではない。

いろいろ調べながら取り組むうちに、こっちの視野も広がってきて、気持ちがいい。・・・いわゆる「イスラム国」騒ぎのことも含めて、こうしている間にも数億の人間を栄養失調で殺してしまう悲惨な人類史の流れを変える、そんなしごとをやんなきゃ、と。

3月のグローバル・ベーシック・インカム研究会で、その話もするので、時間ある方はどうぞ。原稿もアップしておきます。(2015年2月15日)

 

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カナダのベーシック・インカム国際学会

6月末カナダのケベック州、モントリオール。到着の日は大雨だったけど、あとはおおむねいい陽気。・・・2年に一度の国際学会。私は三度目の参加なので、なんだかなつかしい顔がちらほら。世界の研究動向を大いに語ろう、と意気込んでいたのだが。・・・

日本の論争紹介と、昨年のアラスカ調査の報告と、ひとりで2本の報告をと欲張って、準備は万全のはず。が、9月にラオスで報告する長野調査論文の完成が遅れ、アラスカ調査を日本語論文で雑誌に出すという約束が果たせぬまま書きかけの原稿かかえて飛行機へ。

飛行機の中、ホテルの部屋で、ほとんど原稿と報告準備。とはいえ、自分のセッションではそれなりに議論。中川村の話に、「アメリカの農村も同じ問題があるの。固定収入がないと農業は続かない」とアメリカの農村研究者。ホテルの朝食時、ドイツの人から「ベーシック・インカムが議論にならないのなら、日本の政治家は何を議論してるの?」と聞かれ、「海外派兵のための解釈改憲だよ。」と答えれば、「わお、20年前のドイツと同じだね。不思議だね。」と感心されたり。

私たちも調査に行ったインドの村での大規模実験のセッションでは、最終報告書の内容報告。薬の実験と同じ方法で、貧困・人権侵害病に対するベーシック・インカムの薬効が確認された。あとは、実験に協力してくれた村人とともに、この薬を使わせる運動をやるのみ、とインドからの力強い報告と大きな拍手。

日本以上に労働市場での企業側の規律崩壊が激しい韓国から、若い運動家たちも含めてかなりの参加者。2年後は、韓国で開催が決定。・・・今回を反省を生かして、かろうじてハングルが読める程度のことば力にも磨きをかけて、と今から楽しみ。だれでも参加可能なので、みなさんもぜひどうぞ!

 

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