「飢餓と貧困を放置する人類史の流れをどう変えるか?」という長大な論文を書いた。
昨年4月にサックス、ザックス、スーザン・ジョージという3人の新訳本の書評を、できればいっしょに、と頼まれて、・・・途中で、6月のカナダの学会のために、アラスカ、日本のベーシック・インカム論争、9月のラオスの学会のために、日本の過疎地域のことを書くために中断し、このほど、ようやく完成。
『貧困の終焉』を書いたサックスは、援助額を大幅に増やして、世界の貧困を2025年までに終わらせよう! と。
『フェアな世界へ』を書いたザックスらは、世界の貿易と投資をフェアトレードにして、資源をわかちあい、貧困と環境破壊をなくそう! と。
『なぜ世界の半分が飢えるのか』を書いたスーザン・ジョージは、多国籍企業の国際取引に課税して、すべての国を福祉国家にしちゃおう! と。
研究だけでなく、さまざまな運動に参加してきたこの人たちの本は、視野が広いうえに、迫力満点。・・・気軽に批評できるシロモノではない。
いろいろ調べながら取り組むうちに、こっちの視野も広がってきて、気持ちがいい。・・・いわゆる「イスラム国」騒ぎのことも含めて、こうしている間にも数億の人間を栄養失調で殺してしまう悲惨な人類史の流れを変える、そんなしごとをやんなきゃ、と。
3月のグローバル・ベーシック・インカム研究会で、その話もするので、時間ある方はどうぞ。原稿もアップしておきます。(2015年2月15日)