アフガニスタン援助はベーシックインカムで!

8月のカーブル(日本ではカブールというけど現地発音ではこう)陥落は大ショック。・・・アメリカ史最長の戦争終結、ベトナム以来のアメリカの敗北、などニュースのことばが胸に刺さる。

私も編集に加わった日本の国際協力についての本について、8月末締め切りで原稿を頼まれ、アフガニスタン援助のことを書いた。9月初めにはアフガニスタン問題シンポジウムで話すように頼まれ、かなり勉強した。

その結論は、こう。・・・アフガニスタン援助はベーシックインカムで!

日本政府、アメリカ、NATO諸国など、人道援助は続けると言ってる。医薬品、緊急食糧などは必要だが、緊急援助には、ベーシックインカムも加えるべきだ。

コロナ対策として、昨年夏にUNDP(国連開発計画)が提案した、期限付きベーシックインカム(一人一日3ドル程度の無条件現金給付)である。

アメリカを追い出して権力を握ったターリバーンのトップと約束して、ちゃんと国民に届けてもらう。まともなイスラーム教徒であることを証明し、国民の信頼を得るチャンスなのでターリバーンにとっても悪くない話だ。

アフガニスタン国民の35%は政府機関に登録されていないし、成人の85%は口座を持たない(世界銀行のデータ)。国際社会はまずそこから援助する必要があるが、それはSDGsが掲げる「誰も取り残さない」社会保障には不可欠のインフラだ。

シンポジウムでその話をすれば、カーブルで日本政府援助の現地担当だった人は、「そういえば、援助で何が欲しいか、と聞くと、向こうの人は、お金だ、って答えてたね。いいかも。」と。

今、いちばん危惧されている女性の権利問題も、これで、社会の底辺から変わってくるはず。

あちこちで発言したり、メールしたりしているけど、なかなか動きにならない。・・・

力を合わせてくれるひと、ぜひ、ご連絡ください。

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ライフワークの第一弾が出ました!

良くも悪くもマイペースにんげんで、・・・やっと出た本のお知らせをしないまま、いつの間にか9月になっちゃいました。

国際開発学会の会員向けのお知らせをコピーしておきます。

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国際開発学会会員のみなさま
 このほど、以下の目次のような本を出版しました。 20世紀末以来の「批判開発学」の代表的理論(デイビッド・コーテン、ジェフリー・サックス、ヴォルフガンク・ザックス、スーザン・ジョージ、アントニオア・ネグリ、グローバル資本主義学派)とSDGsの開発論とを併せて、ユルゲン・ハーバーマスの社会理論を手掛かりに批判的に検討し、SDGs以前の主流派開発学を歴史資料館に埋葬する、・・・という野心的な企ての第一歩です。
 それはまた、40年間の七転八倒悪あがきの末にようやく出てきた私のライフワークの第一弾でもあります。 会員諸氏のこれまでのお仕事にはほとんど筆が及ばなかったのですが、今後はできる限り向き合っていくつもりでいます。あらかじめご検討いただければ幸いです。
岡野内 正(法政大学社会学部)

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グローバル・ベーシック・インカム構想の射程――批判開発学/SDGsとの対話』

岡野内正 著 法律文化社、2021年6月刊 viii+250ページ、定価3300円+税

はじめに

第1章 批判開発学とグローバル・ベーシック・インカム構想

1.批判開発学とは何か?――人が造り地球と人を壊す仕組みの中の私を問うこと

<人が造り、地球と人を壊す仕組み><仕組みの中の私><私を問うこと>

2.グローバル・ベーシック・インカム構想とは何か?――ベーシック・インカム要求を活かすためのグローバルな階級支配システム転換の見通し

<ベーシック・インカムと正義の理念><グローバルなベーシック・インカムの理念><グローバルなベーシック・インカムのある人類社会のビジョン><ローカル、ナショナル、リージョナルな多層的ベーシック・インカム>

3.本書の構成

<本書のねらい><本書の構成><川で溺れる赤ん坊の比喩>

第2章 内発的発展・連帯経済戦略始動のために会社法人の禁止・解体を!

――デイヴィッド・コーテンの経営学

1.問題提起――SDGsを先取りする主流派開発戦略への徹底批判と全面的対案

2.内発的発展の定式化

  <1990年段階の主流派批判と対案の構図><内発的発展戦略の定式化><内発的発展のための変革の課題>

3.連帯経済の市場理論

  <1995年の転換――グローバルな会社システムの発見><1999年の転換――生活世界に根ざす「心ある市場」の発見><「心ある市場(mindful market)」論>

4.対案実現への模索――ベーシック・インカム

第3章 地球と人間を守る大規模開発援助を主導するアメリカを!

――ジェフリー・サックスの経済学

   問題提起――援助の「ビッグ・プッシュ」提案とその挫折

2 政治改革の提起

3 階級支配の告発

4 公共圏活性化への模索

第4章 脱開発の世界秩序再編を主導するEUを!

――ヴォルフガンク・ザックスの社会学

  1 問題提起――脱開発の世界秩序への模索

  <地球生態系への脱開発アプローチ><自動車への愛を超える欲望>

2 ヨーロッパへの期待

 <アメリカに対抗し、フェアな未来をリードするヨーロッパ?><EUを蝕む力>

3 ベーシック・インカムへの注目

 <賃金労働は公正か?><負の所得税に支えられた第二労働市場創出提案><ベーシック・インカムの階級的基礎>

4 グローバル・ベーシック・インカムの断念

<グローバルな公正とベーシック・インカム><賃金労働に内在する不公正>

第5章 グローバル企業権力を制御できる国家を!

――スーザン・ジョージの政治学

  1 問題提起――啓蒙から階級戦へ

  <ベトナム反戦運動から反飢餓・反債務運動を経て反グローバル化運動へ><グローバル企業権力の担い手、ダボス階級><深刻な反省>

2 ダボス階級の手口

<征服、戦争、飢饉、疫病を活用する><グローバルなアパルトヘイト政策><啓蒙主義の弱点とプロパガンダの強さ><EUにおける上からのクーデターと「社会民主主義」の無力><倫理問題の重要性>

3 ウォール街占拠運動の総括

4 人権、民主主義、福祉国家、格差是正を求めて

第6章 グローバル企業権力に翻弄される人々よ団結せよ!

――アントニオ・ネグリの政治哲学

  1 問題提起――直接民主主義と自由な共同体のためのベーシック・インカム

<細分化した学問分野を統合する政治哲学><『帝国』におけるベーシック・インカム>

2 社会運動的労働運動の鍵としてのベーシック・インカム

<『マルチチュード』におけるベーシック・インカム><『社会主義よ、さようなら(Goodbye Mr. Socialism)』><「目覚めよ、コミュニズム」>

3 改良主義的要求としてのベーシック・インカム――『コモンウェルス』におけるベーシック・インカム論の修正

4 革命に向けた交通整理

<ネグリらのベーシック・インカム論の意義><ネグリらのベーシック・インカム論の難点>

第7章 国民国家群を操るグローバル企業権力の姿を暴け!

――グローバル資本主義学派の国際政治経済学

1 問題提起――人類社会を分断する国民国家の罠を見抜く

  <これまでの議論の中間総括><グローバル資本主義学派>

2 巨大多国籍企業、国際政策団体、主要国政府におけるトップ・エリート集団の一体化

 <兼任重役と政策団体の人的ネットワーク><ウィリアム・キャロルの実証分析の成果>

3 トランスナショナル資本家階級形成論

 <レスリー・スクレアのトランスナショナル資本家階級論><キャロルによるトランスナショナル資本家階級分析の集大成>

4 トランスナショナル国家形成論

 <ジェリー・ハリスによる国民国家を越える経済的階級支配システム論><ウィリアム・ロビンソンによるトランスナショナル国家形成論>

5 結論――支配階級の再編成を一歩進めてシステム転換へ

第8章 地球と地球人を守る非暴力のたたかいを!

――『アジェンダ2030』における国連SDGsの開発思想

1 はじめに

2 『アジェンダ2030』における地球防衛闘争の論理

 <5つのPの調和を核とするエコ・ヒューマニズム><5つのPの相互関係><誰一人取り残さない>

3 SDGsが掲げるビジョンと現状認識

<SDGsの目指す世界像―国民国家の枠を超えるが歴史的不正義と多国籍企業への沈黙><人類社会についての現状認識><希望はどこにあるか?>

4 『アジェンダ2030』の開発思想の意義と限界

第9章 人類社会の未来図とグローバル・ベーシック・インカム構想

1 はじめに

2 犠牲者数から見た地球防衛戦争としてのSDGs

  <地球防衛戦争の犠牲者推計><地球防衛戦争における死亡者数の推計><地球防衛戦争における被害者数の推計>

3 地球防衛戦争下のコロナ・パンデミック

 A  国連にとってのコロナ・パンデミック

<人類の危機に際しての責任と連帯の呼びかけ><コロナ・パンデミックとの闘いからSDGs達成の闘いへ><コロナ・パンデミックの副産物としての環境浄化の皮肉><SDGs達成のための投資行動の転換>

 B  コロナ・パンデミック対策から地球防衛への機運

<コロナ・パンデミック対策からのベーシック・インカム政策の形成><UNDPと世界銀行のベーシック・インカムへの転回>

4 SDGsをめぐる対立の構図――地球防衛か、宇宙開発か?

 A SDGs市場を目指す多国籍企業――SDGsコンサルタント狂詩曲

 B 宇宙開発というオプション

<宇宙企業集団の形成?><宇宙ビジネス展開の論理>

 C 国連のエコ・ヒューマニズムと地球防衛戦争の課題

<地球防衛戦争の敵=侵略者の姿><SDGsはエコ・ヒューマニストのトロイの木馬になれるか?>

文献目録

初出一覧

あとがき

索引

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国連がグローバルなベーシックインカムを提案?!

国連がベーシックインカムを提案した、というニュース。

実は、少し前に、インドの人から、メールで連絡があったのですが、その提案報告書を読みました。(ネットで無料で入手できます)

国際連合が設置した国際機関である国連開発計画(UNDP)が、こういうのもありだから、国連加盟国政府や一般市民も、考えてみて! という提案。UNDPや国連の決定ではないので、ご注意を。

とはいえ、ここまで具体的にデータを出して、やってみようよ、と国連機関が言い出したのは、初めてのことで、画期的です。グローバル・ベーシック・インカムの始まりの始まり、といってもいいかも。

おもしろいのは、新型コロナウィルス感染症の世界的な広がりを防ぐために、お金がなくておうちでじっとしていられない人たちに、じっと引きこもってもらうために、お金をだそうよ、と言ってること。

引きこもりの怠け者が増えるから、ベーシックインカムは、ダメ、という人が多いのだけど、国連の提案はそれとは真逆。引きこもってもらうためには、お金を出さなくっちゃ、と。

さらにおもしろいのは、そのために必要なお金を詳しく計算するにあたって、あくまでも、グローバルな視野、地球の人類全体の経済活動の中で、それってどのくらい? という目を持ち続けていること。

財源ないからベーシックインカムはダメ、無理、という人が多いのだけど、さすが国連、地球全体をどうするかを考える。その目で見て、コロナ対策で先進国が自国民のステイホームのために使った給付金や補償金のものすごい金額と比べている。

たしかにそのほんの数パーセントのお金で、貧しい国の貧しい人たちへの引きこもり奨励金は実現できる。しかも、先進国政府や金融機関がそういう国々に貸し付けてきたお金の当面の返済分の範囲内だ。

コロナが地球全体で長期化すれば、世界経済の損失は計り知れない。抑え込むためには、貧しい国の貧しい人たちが仕事を求めてウロウロしないようにしなきゃダメ。先進国政府や金融機関は、目先の借金取りをやめて、いまは、そっちにお金をまわさなきゃ、と。

地球全体でどんどん広がるコロナ汚染。マスクも食べ物もなく日々の稼ぎのために動き回る130か国30億人の貧しい人たち。人類と地球を守るために、今、一刻も早く!・・・そんな叫びが聞こえるような。

最後に、おもしろいこと。実は、この提案は、ベーシックインカムじゃないよ、だから、政治家のみなさん、お金持ちのみなさん、安心して、やってみようよ、とはっきり言っているところ。

第一に、コロナを抑えるための、せいぜい数か月から1年だけの、期間限定のものだから、新しく税金をとったり、制度を作ったり、そんなことをせずに、すぐにやめられるよ、と。ほんとのベーシックインカムは、権利になって、永続するから、たいへんでしょ、と。

第二に、全員向けじゃなくて、貧乏な人だけがもらえるお金になってること。ほんとうのベーシックインカムは、全員向けだから、貧しい130か国だけでみても、財源はほぼ2倍の額が必要になるから、たいへんでしょ、と。まあ、こうやって所得制限をかけると、お金持ちの申請者をはじくコストがかかるってことはあるけど、とも。

とはいっても、現物支給はもっとコストがかかるので、現金がいい。世帯主向けにすると、ネコババされるので、あくまで個人向けがいい。そのへんは、ほんとのベーシックインカムと同じだよ、とも。

支給される金額についても、3つのオプションを考えてあって、それぞれの必要財源も各国ごとに細かく計算されている。配り方についても、細かな議論がたくさん。

これまでの、いろんな支給実験の結果や、ベーシックインカムの理念の議論をみたうえで、さらに、コロナのパンデミックの拡散をみながら、政治家がその気になれば、いや、その気になった政治家を人々が選んで、応援していく気になれば、すぐに始められるベーシックインカムの赤ちゃん。・・・地球と人類のこれからをまじめに考えるすべての人に向けられた、そういう提案だと言っていい。

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人類史の転機になる大事件

とうとうキャンパス閉鎖のまま、授業開始ということになりました。

なんでも、知らぬ間にそのウィルスをもらって、知らぬ間にほかの人にもあげてしまい、そのあとで熱がでたり、味覚がなくなったり、ということがあるらしい。

自分がかかってしまうのはともかく、知らぬ間に人にあげてしまうのはいやだな。高齢者の致死率は高く、若い人でも子どもでも、たまたま相性の悪い病気を持っている人は死ぬという。

人が死ぬきっかけをつくってしまうことになる。自分が生きることで、生きて動き回ることで、人を死なせることになる。殺すことになる。それがいやなら、ひたすら、ひきこもるしかない。

オンライン授業でも給料が振り込まれる私なんぞはまだいい。仕事に出ないと生活費が入ってこない人のほうがむしろ多い。

生活費を得ても、買い物がある。それは私も同じで、近所のスーパーにおっかなびっくり買い物に行く。

できれば4メートル、最低2メートルは他の人と離れるなんて、とてもむり。店員と話をしないわけにもいかず、商品やそれを入れるかごに触れないわけにもいかない。だから、ともかくリスクはある。

リスクがある以上、覚悟はしなきゃ。自分が死ぬ覚悟。人を死なせる覚悟。自分でとったリスクだから、自分が死ぬのはともかく、自分でリスクをとったつもりはない人を死なせてしまうのは嫌だと思う。

自分についても、コロナなんぞに殺されるんじゃ、死んでも死にきれない。死ぬまでにやりたいことがまだたくさん。いや、せめて一つだけ。

コロナウィルスなんぞに負けない社会の仕組み。すでにコロナの危険なしの安全国がなくなってしまった人類全体が、じっくりと引きこもっても、生活費くらいは自動的に振り込まれ続けるような仕組み。

そのアイデアを書きこんだ本を書いているところ。せめて、これを出して死にたいと思う。

人々がそんなアイデアを活用して、今回のコロナウィルスによる人類規模の大規模な感染症の蔓延、パンデミックを、人類史の流れをかえる転機となる大事件にしてくれれば、私も成仏できる。

そんな私のアイデアは、すでにこのサイトから読めるこれまでの私の文章のなかにほぼ入っています。もう少し最近のものもどんどんアップしていきますので、活用してもらえればうれしい。

今回のコロナウィルス事件が、人類史に残る大事件であり、私たちがそんな事件に遭遇してしまっていることも、間違いないと思うのです。同じ時代を生きるものとして、それなりの覚悟をもって、じっくりと取り組んでいきましょう。

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奪われたものを取り戻し、子どもたちに伝えましょう!

ベーシックインカム国際学会(Basic Income Earth Network)年次大会が行われたインドのハイダラーバード法科大学講堂。壇上から叫んだ。

「奪われたものを取り戻し、子どもたちに伝えましょう! ベーシックインカムは乏しい国家予算の配分問題ではありません。国民に割り当てられるお金の規模を一定としたうえでのより効率的な貧困・福祉政策の選択問題でもありません。

長い年月をかけて、地球上のあらゆるところから奪われて、いまではグローバル企業の資本の形をとっている人類の遺産を取り戻し、全人類の手で管理して、人々が飢えて互いに争うことのないようにその遺産の果実を分かち合い、次の世代に伝えていく。グローバル企業の資本の所有権の正当性を問い、国際条約に基づいて、より正統な所有権に基づく制度に変えていく。人類社会全体の所有権にかかわる制度選択、システム転換の問題なのです。

20世紀の植民地独立運動は、人類史上最大の社会の仕組みを変える運動でした。21世紀の私たちには、第2の植民地独立運動が必要です。植民地にされた地域が独立するだけでなく、植民地にした国、された国に住む一人一人の個人の独立のために、人類の共通遺産を取り戻す運動です。…」

と、こんなふうに、すっきりと話せればよかったのだけど。実際には、「ベーシックインカムの財源問題」パネリストの一人として、原稿もなしの発言。…その場では何の質問も反応もない。

来年あたりから州レベルでベーシックインカム導入を検討中のインド・シッキム州の議員さんからは、後で、「いやあ、言いたいことはいっぱいあるんだろうけどね、最後まで英語で伝えたい、っていう情熱はすばらしいね!」

原稿を用意しなかったことを反省していると、トイレで、食事の時に、顔を見て、声をかけてくれる人が次々と。…「配分的正義じゃなくて匡正的正義だっていう話はおもしろい!賛成だ。アメリカの若い人はそう思ってない人が多いし、ぜひ論文にしてほしい」(イギリスの哲学者)、「抽象的な可能性の話ばかりの中で、具体的な言葉で財源を語ったのはあなただけだった。詳しい論文がほしい」(ドイツの活動家)、「植民地主義の問題だっていうあなたに賛成だよ!」(インドの活動家)、などなど。

ベーシックインカム導入を検討しているオーロヴィルの町でも少し話をし、州レベルで鉄鉱石採掘からの収益を次世代州民のために積み立ててベーシックインカム財源に充てる運動を展開しているゴア州では、二か所で講演会。…いずれも、にぎやかな活動家たちが、半信半疑の質問ぜめのあと、私の基本的なアイデアを理解してくれ、激励してくれる。

「欧米のNGOの西欧中心主義にうんざりして、国際問題から遠ざかって地元の運動に専念してきたけど、君のアイデアはいいね!」(日本語訳でその論文を読んだこともある80歳代の高名なエコロジスト)、「早くマニフェストにまとめてくれ! 俺たちが署名して、運動するよ!」(ゴアの大地運動活動家)、などなど。

そんなわけで、大いに励まされ、…ひとり孤塁を守るかのような自分の仕事の回りに多くの声援とまなざしをつかむ。

2016年に刊行予定だった『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程』は、いま執筆中の「多国籍企業規制」に続き、「人類遺産持株会社」についての論文を加えて、完結とし、2020年夏にはお店に並べたいと思っています。(2019年9月21日)

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