イエは大きく、クニは小さく、カネは広く。

イエとは継ぐもので、まあ、家族のことだ。
いろんな生き物がいるが、ヒトはみな家族と思っていい。
じっさいに、アフリカのイブから出たいまの人類は同じDNAでつながっている。
人類の祖先たちが遺してくれたものはみんなで受け継いで、また次の世代に伝えたい。

クニはまとまるためのもの。いろんな災いから命をまもるためのまとまり。
おくにはどちら、と言われて答えたくなるところ、まあ、ふるさとと言っていい。
小国寡民、鼓腹撃壌、帝力なんぞ我にあらんや、などと言って、大きくせずに小さくしておくのが、うまくまとまるための昔からの知恵だ。隣近所、いつも顔を合わせるていどで十分だ。

カネは便利なものだが、人の心を狂わせる。
広くゆきわたらせて、天下の回りものにするのがいい。
カネが天下を回る世の中ならば、元手さえあればカネは入り、食うに困ることはない。
人類の祖先たちが遺してくれた元手を人類みんなで受け継ぐならば、人類みんなの手にカネが入り、だれも食うに困ることはない。

世界は一家、人類はみな兄弟姉妹。
国はただの近所の集まり。
カネは祖先が人類みんなに遺してくれた元手から出るみんなの回りもの。
何十億の人間たちが、人を楽しませ、自分が楽しくなることだけを探して生きる。
そんな世の中にしたい。

・・・2021年12月に書いたここまでの原稿を発見した。アップするのを忘れていたらしい。それにしても、コロナ騒ぎで、こっちの世話を忘れていた日々でした!

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