ソウルからインド、イランへ・・・

今年の7月初め。ちょうど七夕をはさんで、韓国のソウルの大学で、ベーシック・インカム国際学会の大会。私も、英語論文を用意して参加しました。(英語のままですが、このサイトでもUPしました)。

すべての多国籍企業の株を、国有化ではなくて、全人類有化して、「人類遺産相続基金」という新しい国際機関に入れ、配当収益からグローバル・ベーシック・インカムを配る。

そのうえで、「従軍慰安婦」から「南京虐殺」、さらに戦後の朝鮮戦争、中国の国共内戦まで、あらゆる過去の恨みをじっくり話し合える環境を作りましょう、というのが私の報告。

英語から韓国語への通訳が入って、韓国人が多い観客がしーんとなり、不思議な沈黙のあとで、初老の韓国の人から質問。「そういう意見は、日本では、支持されているのか。」

「あは。私が言い出したばかりで、ほとんど誰も知らないんです。周りの人は面白いとは言ってくれるのですが。・・・」にこりとして、そう答えると、会場は大爆笑。

「でも、私には、これ以外の解決策が見つかりません。新しいアイデアを創るのは、私のような仕事の役目だと思っています。皆さんでぜひ広めてください。」と付け加えれば、うなづく人々。

最終日は、ベーシック・インカムに注目しているスユノモというソウルの民間研究集団を訪れて、大いに交流。私のアイデアにも興味を持ってくれたみたいだ。

大会には、欧米や日本だけでなく、中国、台湾、インドからもかなりの参加。以前訪問した時にお世話になったインドの人は、そのあとで来日し、私の家を足場にあちこちで講演旅行(お世話してくれたみなさま、ありがとう!)。

さらに8月末になって、イラン訪問の時にお世話になった人がイランから来日し、やはり私の家にしばらく逗留。

インドもイランも、こうやってじっくり話してみると、恐ろしいほど同じ問題をかかえている。・・・多国籍企業の株を全人類のものにしちゃうというアイデアにますます熱中して、語ってしまった。

そうこうするうちに、イギリスの人から、World Basic Incomeという名前で、私の言うグローバル・ベーシック・インカムを広めようというサイトを立ち上げたよ、というお知らせ。

私のアイデアの入ったソウルでの論文を送ると、「長年、ひそかに思っていたけど、大っぴらに言う勇気のなかったことを言ってくれたね。私も、今の国どうしの貧富の格差は、ここ数世紀の植民地や奴隷制の結果だと思ってた。ありがとう!」というお返事。

来年の2月くらいには、そのアイデアを詳しく説明する本を出します。お楽しみに!

 

 

 

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